お金のルール制度の解説
社会保障の年金は40クレジットが必要 2026年は1クレジット1,890ドル、最も多い35年で計算
米国で働き、給与明細から社会保障税(Social Security tax)を差し引かれている人が積み立てているのは、「クレジット」(credits)と呼ばれるものです。このクレジットが決めるのは、将来いくら受け取れるかではなく、受け取る資格があるかどうかです。この2つを分けて考えることが、制度全体を理解する出発点です。
約3分で読めます
この記事の内容(6)
基準は40クレジット 1年に最大4クレジット、約10年分
受給資格の基準は40クレジットです。1年に積み立てられるのは最大4クレジットなので、40クレジットはおよそ10年分の就労に当たります。この10年は連続している必要はなく、途中で働くのをやめてもゼロには戻りません。クレジットはずっと加算されていきます。
2026年は1クレジット1,890ドル 年7,560ドルで4クレジット
1クレジットあたりの金額は毎年調整されます。2026年の基準は収入1,890ドルごとに1クレジットで、1年の上限は4クレジットです。換算すると、その年に課税対象の収入が7,560ドルあれば、その年度の4クレジットを満額得られます。この基準は多くの人が思っているより低く、パートタイムや収入の少ない年でも満額に達することがあります。
最も誤解されやすい点:クレジットの数は給付額に影響しない
次が最も誤解されやすいところです。クレジットの数は給付額に影響しません。50クレジット、80クレジットと積み立てても、ちょうど40クレジットの人より多く受け取れるわけではありません。クレジットは扉を開けるためだけのもので、扉が開いたあとの金額は別の計算式で決まります。
金額は収入の最も多い35年で決まる
その計算式が見るのは、収入の最も多い35年です。社会保障局(SSA)はこの35年間の収入を使って給付の基準額を計算します。10年分でも、就労した全期間でもありません。
中年になって米国に来た人は 収入のない年がゼロとして計算に入る
「最も多い35年」という仕組みは、中年以降に米国に来た人に具体的な影響を及ぼします。米国で働いておらず課税対象の収入がない年は、この35年の計算にゼロとして入ります。つまり、40クレジットという資格の基準を無事に越えても、35年のうちかなりの割合がゼロなら、算出される基準額は引き下げられます。逆に言えば、もう何年か長く働き、収入の多い年でゼロの年を置き換えることは、この計算式のなかで自分で手を打てる数少ない部分です。
my Social Securityアカウントでクレジットと収入記録を確認できる
自分がいま何クレジット積み立てているか、社会保障局が記録している過去の収入はいくらかは、個人のmy Social Securityアカウントで確認できます。収入記録に誤りがあると将来の計算に直接影響するので、定期的に照合する価値があります。
📌 このテーマの全体像を1本にまとめました:まとめ/渡米1年目の確定申告、あなたは米国の税務上の居住者?
本記事は社会保障のクレジット制度の計算ルールを説明したもので、金融上または退職設計上の助言ではありません。個人の受給資格と給付額は、社会保障局の正式な記録と計算を基準としてください。
まだはっきりしない点:どの働き方やビザの身分が社会保障税の対象となる「対象就労(covered employment)」に当たるか、米国とほかの国との社会保障協定の適用の詳細は、この記事では確認していません。社会保障局の公式説明を基準としてください
この内容は一般的な情報で、法律・移民・お金に関する助言ではありません。ご自身の状況については、資格のある専門家にご確認ください。



