最初の一年にだけ出てくる一度きりの費用:まずは存在を知っておく
渡米して最初の一年には、その後はもう出てこない支出がひとまとまりあります。一件ごとの金額は大きいとは限りませんが、同じ時期に集中し、しかも多くは予想していないときに現れます。
渡米直後のもの
このまとまりは大半が最初の数週間に発生します。ばらばらに出てくるため、いちばん少なく見積もられやすいものでもあります。
- 実際にできること
- 各種の口座開設、利用開始、設定にかかる一度きりの費用
- デポジット(敷金・保証金):賃貸、公共料金、通信のいずれにも発生することがあります
- 家具、家電、調理器具や食器、寝具
- 交通:長期的な手段が決まるまでの移動費用
- 書類や証明書の申請費用
遅れて出てくるもの
このまとまりの特徴は、数か月たってからやって来ることです。そのころにはもう生活が落ち着いたと感じているので、いっそう不意打ちのように感じられます。
- 実際にできること
- 初めて迎える季節ごとの支出(衣替えの衣類、季節ものの家庭用品)
- 初回の年払いの項目
- 保険の初回の見直しまたは更新
- 機器に初めて必要になる手入れや交換
見積もるのではなく、記録する
実際にできるのは次のことです。一度きりの費用が発生するたびに一件ずつ記録し、項目、金額、日付を書きます。
この記録の使い道は二つあります。第一に、自分の本当の月々の支出から何を差し引けばよいかが分かります。第二に、今後もう一度引っ越すことになった場合、この記録がいちばん正確な参考資料になります。
一年たったら一度照らし合わせる
丸一年たったらこの記録を開き、一度きりのものに線を引いて消します。残ったものが、あなたの平常の姿です。
多くの人が、最初の一年が終わるまで自分の支出水準に確信を持てません。その原因は、二種類の支出が混ざっていることにあります。当サイトには、渡米後の最初の数か月の支出を二つの欄に分けて見ることについての別の記事があります。
記録するときに、ついでに「また来るかどうか」の印をつける
同じ記録に欄を一つ足すだけで、価値が大きく変わります。印は三種類で十分です。今回かぎりのもの、毎年一回来るもの、そして「今回は一度きりだが、同じ種類のことはまた起こる」ものです。
三つ目がいちばん判断を誤りやすいものです。季節の変わり目の用品、機器の交換、証明書の更新などは、その時点では一度きりの支出に見えますが、別の名目でもう一度やって来ます。印をつけておく利点は、二年目に出くわしたとき、それが不意打ちではなく、ただ順番が回ってきただけだと分かることです。
当サイトには、渡米後の最初の数か月の支出を二つの欄に分けて見ることについての別の記事があります。最初の一年のこうした費用は、まさにその二つの欄の中で、いちばん間違った側に入れられやすいまとまりです。
この記事の範囲
この記事で挙げているのは、よくある支出の種類と記録のしかたです。金額や準備の割合は一切勧めておらず、個人の財務状況も評価しておらず、金融面の助言にもあたりません。
ポイント
最初の一年の一度きりの支出は、渡米直後のものと遅れて出てくるものの二つのまとまりに分かれます。見積もるのではなく、実際に発生したときに一件ずつ記録し、丸一年たってから照らし合わせて線で消します。