お金のことを一人がすべて管理している:もう一人に必要なのは一枚の路線図
当サイトには、パートナー間のお金をどう整理し、どう話し合うかについての別の記事があります。その記事では、「二人ともその口座を見て分かるようにしておく」ことに触れています。一人がすべての請求書と口座を担当し、もう一人はまったく触らない。これは効率の面では筋の通った分担で、実際に多くの家庭がこのやり方で回っています。問題は一つだけです。その人が出張中、入院中、あるいは単に携帯電話が手元にないとき、もう一人はどこから手をつければよいのかさえ分かりません。
用意するのは「見て分かる」こと
このことを考えた途端に手が止まる人は多いものです。頭に浮かぶのが、すべてを引き渡す場面だからです。実際に必要なハードルはずっと低く、もう一人が「うちにはどんな線が何本あり、それぞれがだいたいいつ動き、問題が起きたら誰に電話するのか」に答えられれば足ります。
当サイトには、パートナー間のお金をどう整理するかにあたって、二人ともその口座を見て分かるようにしておくこと(二人とも管理する必要はありません)についての別の記事があります。この記事で述べるのは、その「見て分かる」のために実際に何を作ればよいのかです。
その路線図に必要な 4 つの欄
これは「線」の一覧です。一本の線とは決まって起きる一つの出来事のことで、それはどこかの機関につながっています。
- 実際にできること
- この線は何か:家賃または住宅ローン、公共料金、保険、通信、サブスクリプション、そして収入が入ってくる線
- どの機関につながっているか:名称を書きます。「銀行」とだけ書かないこと
- だいたいいつ起きるか:月初、月の半ば、四半期ごと、年に一度。日付まで正確でなくてかまいません
- 問題が起きたら誰に連絡するか:相手側の正式な連絡窓口と、こちら側がどのメールアドレスまたは番号で登録しているか
この図にパスワードは書かない
パスワードを書くと、この紙の保管方法が別の問題になります。しかも古くなります。パスワードは変わりますが、線は変わりません。この図の役目は「そういうものがあると知っている、どこに問い合わせればよいか知っている」ことで、認証を回避することではありません。
当サイト(ツールサイト)には、自分のアカウントに入れなくなったとき、復旧の手段もたいてい一緒に行き詰まることについての別の記事があります。その記事のやり方がここでも当てはまります。本当に用意しておくべきなのは、登録に使ったメールアドレスと番号にもう一人も入れるようにしておくことで、パスワードを書き写すことではありません。
「見て分かる」と「動かせる」は別のこと
どんな線があるかを知っていることと、ある口座で実際に何かができるかどうかは別の話で、後者はその機関の規定で決まります。
言えるのは次のことです。お二人が必要なのは後者だと考えるなら、聞く相手はその金融機関そのもので、しかも事が起きる前に聞いておく必要があります。この二つを分けて考えれば、少なくとも前者は今すぐやり終えることができます。
年に一度更新する。もともとやることになっている時期を選ぶ
この図は古くなります。機関は変わり、サブスクリプションは増え、番号は変わるからです。そして「思い出したら更新する」は、更新しないのと同じです。
当サイトには、請求書の支払いスケジュールを作ったあと、それを現実とどう一致させ続けるかについての別の記事があります。当サイト(ツールサイト)には、期限がいくつものシステムに散らばっていて、全体が見えるのは自分だけだということについての別の記事があります。この図をその二つのそばに掛けておき、年に一度回せば十分です。
何も起きていないときに、もう一人に実際に一度試してもらう
一覧を見たことがあるのと、実際に開いたことがあるのとでは、大きな違いがあります。ふだんの日を一日選び、お金を管理していないほうの人に自分で一度探してもらいます。今月の電気代はいくらか、家賃は何日に出ていったか、そしてあのサブスクリプションは誰のものか。
当サイト(ツールサイト)には、何かが起きたときにしか使わないものほど、何も起きていないときに一度試しておくべきだということについての別の記事があります。試し終えると、たいてい 2、3 か所の抜けが見つかります。それこそがこの作業の要点です。
この記事の範囲
この記事で述べているのは、自分で整理できる一覧と更新の方法です。いずれの金融機関の口座規定、権限、手続きも説明せず、いかなる形の委任、代理、財産上の取り決めも解説せず、いずれの機関やツールも推奨せず、法律上または財務上の助言にもあたりません。
口座の権限に関わる質問はその金融機関に直接お問い合わせください。その他の取り決めについては、資格のある専門家にご相談ください。
ポイント
一人がお金を管理するのは筋の通った分担で、問題は、もう一人が必要になったときに入れないことだけです。用意するもののハードルは思っているより低く、一枚の「路線図」です。線ごとに 4 つの欄を書きます。この線は何か、どの機関につながっているか、だいたいいつ起きるか、問題が起きたら誰に連絡するか。パスワードは書きません。パスワードは古くなりますが、線は古くならないからです。本当に用意しておくべきなのは、登録に使ったメールアドレスと番号にもう一人も入れるようにしておくことです。「見て分かる」と「動かせる」は別のことで、後者は金融機関に聞く必要があります。年に一度更新し、もともとやることになっていることのそばに掛けておきます。最後に、何も起きていないときに、もう一人に実際に一度試してもらいます。