人とのあいだのお金:貸す、借りる、そして「これは貸したのか、あげたのか」
渡米したばかりの時期は、こうしたことが母国にいたときより増えます——一時的な資金繰り、立て替え、家族どうしの助け合い。この記事で扱うのは一つだけです。両者が同じ内容を覚えている状態を、どうやって作るかです。
まず、どれに当たるのかをはっきりさせる
貸す、あげる、それともとりあえず立て替えておく——この三つは、その場でははっきり言わないままになりがちですが、二人にとっての意味はまったく違います。どれなのかをはっきりさせることは、金額そのものよりずっと重要です。
言い方は簡単でかまいません。「これは借りたことにして、あとで返すね」あるいは「これは返さなくていいよ」。ひとことで済む話ですが、それだけで、数か月後に誰かが先に切り出す必要がなくなります。
その場で書き留め、二人とも見られるようにする
これは覚え書きであって、契約書ではありません。メッセージでも、共有のメモでも、1通の email でもかまいません。大事なのは、双方が見られて、あとからでも探し出せることです。
- 実際にできること
- 日付と金額
- 貸したのか、あげたのか、立て替えたのか
- 貸した場合:いつごろ返すのか、一括で返すのか、何回かに分けるのか
- 立て替えた場合:あとで誰に精算を請求するのか、証明は誰の手元にあるのか
記録が残る方法で渡す
現金はいちばん手軽ですが、「渡した覚えがある」対「もう返した覚えがある」になりやすい方法でもあります。記録が残る方法を使えるなら使い、メモ欄にそれが何のお金かをひとこと書いておきます。
当サイトには、引っ越し作業員、ベビーシッター、大家、臨時の作業員など個人にお金を支払うときの記録のしかたについての別の記事があります。友人や家族とのあいだにも同じ基準が当てはまります。記憶は変わるからです。
リマインドのしかたを先に決めておけば、あとで悩まずに済む
返済の時期が来たらリマインドするのかどうか、どうやってするのか。これは、貸し借りをするその場で話すのがいちばん簡単です。やり方を一つ決めておけば、あとは切り出すのではなく、実行するだけになります。
よくあるやり方は、期日の数日前にメッセージを1通送ることです。内容は、最初に書き留めたあの数行そのままです。その数行があれば、リマインドする側は言い方を考えなくて済み、される側も疑われていると感じずに済みます。
分けて返すなら、毎回記録する
一部を返したあとが、双方の覚えている残額がいちばん食い違いはじめやすい時点です。やり方は、受け取るたび、支払うたびに、同じ覚え書きに1行足すことです。日付、金額、残りはいくらか。
当サイトには、請求書を共同で分担するときは、分け方そのものより記録のしかたが重要であることについての別の記事があります。ここで述べているのは、同じ考え方をより小さな規模にしたものです——大事なのはどれだけ正確に計算するかではなく、双方が同じ一つの記録を見ていることです。
ルームメイトや同居人とのあいだでは、もう一層加わる
同居している場合、お金の貸し借りは家賃、敷金(デポジット)、共用の出費と混ざりがちですが、それらにはもともとそれぞれの精算があります。混ざってしまうと、退去するときや誰かが出ていくときに、切り分けるのがとても難しくなります。
当サイト(賃貸サイト)には、ルームメイトが出ていくとき、出ていく人と残る人にそれぞれ対応すべきことがあることについての別の記事があります。やり方は、「共同の出費」と「個人どうしの貸し借り」を二つの記録に分け、最初から別々にしておくことです。
この記事の範囲
この記事で扱うのは、自分で作れる記録とコミュニケーションの方法です。誰に対しても貸すべきか借りるべきかを勧めるものではなく、いかなる金額や条件も勧めず、貸し借りに関するいかなる法的関係、効力、請求の方法も説明しておらず、法律上または財務上の助言にも当たりません。法律に関わる問題は、資格のある専門家にご相談ください。
ポイント
まず、貸すのか、あげるのか、立て替えるのかをはっきりさせます——これは金額より重要です。その場で、日付、金額、性質、どう返す見込みかを、双方が見られる場所に書き留めます。記録が残る方法で渡し、メモ欄に明記します。リマインドのしかたは先に決めておきます。分けて返す場合は毎回記録します。同居人とのあいだでは、共同の出費と個人の貸し借りを二つの記録に分けます。