収入が毎月一定でないとき、キャッシュフロー表をどう作るか
キャッシュフローの整理は、収入が毎月入ってくることを前提にしています。しかし、多くの人の実情はそうではありません。特定の数か月に集中することも、プロジェクトごとのことも、季節によって上下することもあります。
問題は、「月」が自然な単位ではないこと
収入が不規則な場合、月で見ると、とても余裕があるように見える月と、とても苦しく見える月が出てきます。しかしそれは、全体の状況が揺れているという意味ではなく、時間の区切り方が収入のリズムと合っていないというだけのことです。
そのため、最初の一歩は見方を変えることで、不規則なものを月の枠に無理やり押し込むことではありません。
やり方 1:観察する期間を長くする
三か月または半年を一つの単位として見ます。その期間の総収入と総支出を計算し、月数で割って平均を出します。
この平均は予測ではなく、毎月そうなるという意味でもありません。使い道は一つだけです。単月の高低に惑わされず、全体の状況が見えるようにすることです。
やり方 2:収入が入金される月に印を付ける
表には、それぞれの収入が対応する仕事の期間ではなく、実際に入金された月に印を付けます。使えるのは入金されたお金だからです。
印を付けると、どの月が空いているかが見えてきます。そして、その月にも支出は発生します。不規則な収入の人にもう一段の備えが必要なのは、このためです。
やり方 3:大きな支出にも印を付ける
同じ考え方を支出にも使います。一年のうちで金額が特に大きいいくつかを、該当する月に印を付けます。たとえば保険の更新、学費、あるいは税務に関する支出です。
収入の空白と支出の山を同じ一枚の表に描くと、どの月に両方が重なりそうかが見えてきます。そこが、いちばん前もって準備しておく必要のあるところです。
見るのはパターンであって、予測ではない
これらの数字を整理する目的は、将来を予測することではありません。収入が不規則であること自体が、不確実であることを意味するからです。目的は過去のパターンを見ることです。どの月には通常あり、どの月には通常ないのか、ということです。
そして、パターンが分かったあとにどうやりくりするかは、自分自身で決めることです。
近くにあるいくつかの状況は、やり方がまったく同じではない
収入が一定でないことには、いくつもの形があります。収入源が同時に二つある、給与以外の入金がある、あるいは支出そのものが特定の数か月に特に重い、といった場合です。この三つの対処のしかたは、上で述べたものとは異なります。
まず自分がどれに当たるかを見きわめれば、どのやり方を使えばよいかが分かります。
- 実際にできること
- 当サイトには、収入源が同時に二つあるとき、記録は分けて作ることについての別の記事があります。
- 当サイトには、給与以外の収入について、それがどう記録されるかをまず確認することについての別の記事があります。
- 当サイトには、一年のうちに特に重い月がいくつかあり、先に見つけておけば不意を突かれないことについての別の記事があります。
- 当サイトには、全部を支払うにはお金が足りないとき、先に対処する順番をどう考えるかについての別の記事があります。
この記事の範囲
この記事で扱うのは、整理と観察の方法です。個人の財務状況を評価するものではなく、金額、割合、やりくりに関する助言を提供するものでもなく、財務上または税務上の助言にもあたりません。関連する疑問は、資格のある専門家に相談してください。
ポイント
三か月または半年に延ばして見て、収入が入金される月と大きな支出の月を同じ一枚の表に印を付けます。目的はパターンを見ることで、予測ではありません。